望遠鏡
|
|
流行の中国製アクロマート。2004年購入。
12cmと屈性式では比較的大口径のレンズを備え、星雲星団から惑星までオールマイティにこなすことができる望遠鏡。重量5kgと軽量で、片手で楽々持ち運びができる。
本来は黒鏡筒として有名な同鏡筒だが、黒鏡筒を嫌う会員がいるためグロッシーホワイトに全塗装してある。観測地でこの望遠鏡を見た人は口々に「ミザール製」だの「アストロフィジックス製?」だの、様々なメーカー名を言うので面白い。また、色を塗り替えただけではなく、フード内の植毛紙処理やサイトファインダーの設置など、いろいろと使い勝手を良くする工夫をしている。
|
光学性能だが、アクロマートレンズなので色収差が気になると思いがちだ。ところが、月と木星以外では大して気にならず、土星等では惑星の周りにボヤッと青ハロがでる程度である。
注目したいのはそのシャープさとコントラストの高さであり、特に二重星を見たとき等はそれが顕著に現れる。同口径のマクストフカセグレンと比較するとその差は一目瞭然で、口径mmの2倍の倍率をかけても、安定した像を見せる。焦点距離1,000mmのため、32mmの広角アイピースを付けて31倍、実視界2.5度が得られ、星雲星団観望に使え、9mmアイピースとバローを用いての惑星観測にも使える。融通のきく鏡筒だ。
これを載せる架台はVixenGP-E赤道儀にVixen開発工業のAL150三脚を組み合わせたものである。GP-E赤道儀には当然のことながら極軸望遠鏡セットを追加してある。AL150三脚は市販のAL130三脚よりも高い位置に望遠鏡を設置できるので、地面からの気流の影響を避けることができ、天頂付近でも膝を曲げることもない。
メンテナンスについてであるが、F値が8.3であり、自分で調節できる。1,000円ぐらいの光軸修正アイピースとドライバー・六角レンチがあれば、調整は可能だ。わざわざメーカー送りにしなくてもいいところが、こいつの良さでもある。
口径:12cm 焦点距離:1,000mm 口径比:1:8.3 アクロマート屈折 愛称:月光
2004年購入 重量:5kg 総額(架台部込み):109,860円
|
|
|
この望遠鏡は現在天文研のメイン鏡筒となっている。2002年度購入。
20cmの大口径ながら800mmという短い焦点距離と7Kgという重量で高い過般性を示し、女性でも楽々持てる鏡筒として遠征観測でも活躍する。現行型のR200SSはアルミ鏡筒であるが、これは鉄鏡筒である。マニアの間では鉄鏡筒の方が真円度が高く、鏡筒の回転がやりやすいと評判である。アルミ鏡筒は剛性が不足しているらしい。
普通20cmクラスの鏡筒は、全長1.2m程度で重量は10kg程度であることから、この望遠鏡が大変軽量かつコンパクトであることが分かると思う。
|
また、こいつは天文研究会で一番大きな口径を持っている望遠鏡でもある。
基本的にこれは写真撮影に向いている鏡筒であり、眼視に使うこともできるが、主鏡セルの形式・斜鏡の大きさ・スパイダーの太さ・接眼部の位置が眼視に用いるには不適切であり、迷光と悪い回折像に悩まされることになるだろう。とは言っても、解像度は20cmなりにあるのでそれなりの像を見る事は可能だ。
眼視に用いる場合は、迷光とコマ収差の影響を減らして像質を改善するために、巻き付け式のフードとバローレンズを必ず用いる。フードを使うのは、直入迷光を減らして像面のコントラストを上げるためであり、バローレンズを使うのはコマ収差等を低減させるためである。
写真撮影に用いる場合でも収差を低減させるためにコマコレクターを用いる必要がある。
とにかく、F4というニュートン反射の限界に近い口径比のため、発生するコマ収差は強烈で、
このコマ収差を低減させる事が写真撮影でも眼視でも大事である。
ただ、鏡筒が持つポテンシャル自体は低くない。
架台には付属のVixen AL90三脚とGP-E赤道儀を基本としているが、AL90三脚は脚を伸ばさずに使い、そこにVixenのGP用ハーフピラーを一段噛ませて、その上に赤道儀を載せる。こうすることで、天頂付近に望遠鏡を向けたときに、三脚に鏡筒が当たりにくくなった。
搭載するGP-E赤道儀は極軸望遠鏡などを追加して本格的な観測に使えるようにしてある。
メンテナンスについてであるが、F値が4と大変小さいために光軸には大変敏感であり、運搬等には細心の注意を払っておく必要がある。一度光軸の狂いを確認した場合、余裕をみてメーカーに直接光軸調整を依頼する。決して自分自身の手で調整を行おうと思ってはならない。光軸調整代金はおおむね1万1千円程度である。
口径:20cm 焦点距離:800mm 口径比:1:4 ニュートン式反射 愛称:富嶽
2002年購入 重量:7Kg 総額(架台部込み):217,000円
|
|
|
天文研究会に現存する最も古い望遠鏡。 購入は1978年あたりであると思われるが、詳しい事は定かではない。
昔ながらのきちんとした設計のアクロマートで、色収差はほとんど見られず、金星・木星・土星では結構目立つものの、一般の天体では注意してみなければ知覚できない程度である。とにかく小口径のために温度順応の必要がなく、軽量でお気軽に持ち出す事ができ、簡単に設置する事ができるため、ちょっと星を見たいと思ったら、架台ごと持出して天体を見る事ができる。大変手軽だ。
ところで、この望遠鏡はその昔から多くの会員に使われたが、長い年月を経て架台や鏡筒バンド、挙げ句の果てには接眼部やファインダーまで消失して、鏡筒を残すのみであった。
|
しかし、そのままガラクタ扱いにしておいては諸先輩方に申し訳ないということで、架台や鏡筒バンド等をきちんと揃えて使えるようにした。
架台は、2005年にビクセンが出したベストセラー、ポルタ経緯台の中古を買ってきた。これだけでは鏡筒バンドがないので、望遠鏡を載せることができない。そうでなくとも昔の望遠鏡を現代の架台に搭載するときには苦労することがあるというのに、6.5cmという現在では希少となった鏡筒ではうまく適合する鏡筒バンドが見つかるかどうかが心配であった。同じくタカハシのFS60C用の鏡筒バンドが合うと目論んでいたが、製造中止。苦肉の策でミザール製の汎用鏡筒バンドを試したらこれが嘘のようにぴったりはまった。もちろん、それだけではポルタに載せる事はできないので、遊馬製作所へ頼んで、鏡筒バンドを加工してもらった。
あとは接眼部とファインダーを探すだけで、接眼部はどうせだからアメリカンサイズのものを使えるように、36.4mm→31.7mmのアダプターを取り付けた。ファインダーは高橋純正のものがぼったくり的価格だったので諦め、Vixenのファインダー脚とVixenの6×30ファインダーを取り付け。これも特注のアダプターを製作してもらい、鏡筒に取付けた。また、笠井トレーディングから米RigelSystems社製の「QuickFinder」を購入して取り付けた。これは一種のサイトファインダーのようなものであり、大変便利なファインダーである。
このような紆余曲折を経て、見事復活したのである。復活の際に、接眼部を今時のアメリカンサイズに適合させるなど、近代化改修も同時に行ったので、広角アイピースなども使え、製造から三十余年を過ぎてもなお現役で使えるようにしてある。
口径:6.5cm 焦点距離:800mm 口径比:1:12.3 アクロマート屈折 愛称:彗星
1978年購入 重量:2kg 総額(架台部込み):不明(改修費26,000円)
|
|
|
ビクセンの入門用鏡筒。11cmでF7.8という実に無理のない設計で、それなりのソツのない像を見せてくれる。簡単な星雲星団観望や惑星を気軽に見たいならば、利用価値は高い。
また、鏡筒が1m近いのに比べて、重量は4Kgもないので手軽に持ち運びができ、例えばちょっと持ち出してパパッと手軽に星を見る等という突発的な用や、新入生の教導用には最適である。
このクラスの反射望遠鏡の常として、最初24.5mm径アイピースを使うように設定されていたが、それではどうも今時のアメリカンサイズアイピースを使う分には具合が悪い。というわけで、31.7mm径のアイピースを使えるように、アダプターを付け替えたりした。 残念ながら2インチサイズのアイピースは、接眼部の仕様上どうしても使えなかった。
|
こいつは11cm F7.8と非常にオーソドックスな設計のため、光軸の状態に比較的鈍感であるので、多少手荒に扱ってもたいした問題は起きない。光軸の調整もアイピースで星を見ながらこつこつやれば大して難しくない。搭載する架台はVixenのベストセラー経緯台PORTAをチョイス。とにかく機動性を重視して、簡単に設置してすぐに星を見られるようにと選んだ。
口径:11.4cm 焦点距離:900mm 口径比:1:7.8 ニュートン式反射 愛称:彩雲
2000年購入 重量:3.6kg 総額(架台部込み):39,800円
|
|