|
|

|
2004年9月観望会は、9月13日から15日まで二泊三日の日程で行われた。
参加者は6名。 夏休み期間中ということもあり、南会津への遠征となった。南会津地域は、『月刊天文』の星空番付でも「東の横綱」にランキングされた東日本屈指の良観測地である。
一日目の13日、車組は朝8時には機材を積み込み出発。 一方、電車組は、11時半に東武線浅草駅から快速で会津に向かった。直前の天気予報では二日とも曇りマークが出ており、不安を抱えながらの道行きだったが、某初心者が当日買ってきた『のだめカンタービレ』10巻を読んだり下今市駅で買った駅弁を食ったりなどしているうち、15時過ぎに会津田島に到着。迎えの車で宿に向かった。 今回利用した宿は、『フィールドイン楓林舎』。法政天文研OBの三野輪さんが経営しておられるペンションで、今回の滞在中は様々に便宜を図っていただいた。どうもありがとうございました。 到着後、楓林舎の説明や天文についての様々なお話を伺ったが、アマチュア天文ファンのマナーとツキノワグマなど自然環境への配慮の話はとても印象的だった。また、楓林舎所有の天文機材や、二十年以上前の天文雑誌のバックナンバーを見せていただいたりもした。 特に大型双眼鏡用の経緯台は使いやすそうで、天文研でもミード8cm双眼などに導入したいものである。観望中は宮内の20x77対空双眼鏡をお借りし、天の川流しを楽しんだ。到着直後は雲が多かった空も日没ごろには晴れてきた。夕食と風呂のあと観測地に向かい、21時ごろに観望を開始。メジャーな星雲星団を楽しんだり。双眼鏡で天の川を眺めたり、星座早見で星座を辿ってみたりもした。
各々観望や撮影準備、極軸あわせの練習などを行っていたようだが、某初心者は例の如くクレイフォード接眼部で合焦できず苦闘していた。23時過ぎ、西の空を雲が覆いはじめたため観望を中断。 待機して雲が消えるのを待ったが、ついに稲光がフラッシュのように不気味に光りだした。雲も厚くなってきたため、やむを得ず2時過ぎに撤収。宿に戻ってしばらくすると、雷鳴と共に雨が降り出した。撤収の際、一部の機材ケースを野外に放置していたため、この雨で浸水していたようだ。致命的なダメージを受けなかったのは幸運だった。 翌日、二日目は10時ごろに起床し、朝食と機材メンテナンスのあと、各々観光に行ったりなどしたようだ。某初心者は、ひたすらマルチプレートの重量バランスを試行錯誤していた。苦労したが、なんとかセッティングのめどが付いたので、今後はガイド撮影などもできるはずだ。 午後にはモデルロケットを打ち上げ、17時半には宿に戻りカタンなどして時間をつぶした。
夕食の時間になり途中で止めたが、たぶん某初心者が勝っていたと思うよ。ポータブルカタンを誰か買いましょう。 二日目の夕食はカレー。楓林舎の食事は毎回美味しかったが、特にこのカレーは絶品だった。食後、外に出てみると日が暮れてほとんど雲もなく、美しい星空が広がっていた。今日は写真が撮れる、と喜び勇んで観測地に向かった。 22時過ぎからmomo氏はGPガイドパックを使って追尾撮影を、会長・ポンキ・くらげは固定撮影をはじめたようだ。超一年生は、ミニボーグによるすばるの直焦撮影ができたらしい。某初心者はといえば、結局ヘリコイド接眼部でガイド撮影の準備を整え、いざ写真を撮りはじめようと思った0時過ぎ、またしても雲が出てきたため写真は撮れずじまいだった。 泣きたくなった。 やむなく、宿からお借りしたオットマン付きのリクライニングチェア(素晴らしい座り心地!)を並べ、雲が消えるのを待ちつつ雑談に興じた。 ある会員などは、いきなり反町隆史の『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』を唄いだし、皆で毒を吐く一部会員のことを「ポイズンだ」などと言い出す始末だった。ちなみに某初心者は断じてポイズンなどではないと思う。「雲の中のすばる 霧の中の銀河 みんなどこにいった」などといいつつ晴れるのを待ったが、一部では晴れ間も見えたものの雲が消えることはなかった。 雲の隙間から見える星空はとても美しく、チラリズムだよいやらしいこの雲さえなければ、と口惜しい思いをした。結局、3時にはあきらめて機材を撤収した。 三日目、起きてみると雲ひとつない快晴。 朝食後、機材の積み込みをして13時に車組は出発。電車組は駅で山葡萄ソフトクリームを食べたりした後、帰路についた。帰りも下今市駅で駅弁を買ったが、売っていた弁当は残りが三つしかなく、某初心者は皆におかずを分けてもらって昼食を済ませることになった。 18時過ぎに学校到着後、機材の搬入をして解散した。 今回の観望会を振り返れば、相変わらず露対策は重要だった。毎回夜露によるレンズの曇りには悩まされるが、今回はmomo氏が持ってきたミニドライヤーで露を飛ばすことができた。これは便利。課題としては、望遠鏡に被せる雨よけカバーの必要性を痛感した。高価な赤道儀を鉄屑にしないためにも早急に用意したい。また、リクライニングチェアは素晴らしいアイテム、天文研でも一台欲しいものである。 楓林舎は初めて利用したが、食事や宿泊設備はもちろん、夜間観望への配慮・心遣いも含め快適に滞在することができた。今後、観望会などで機会があればぜひ利用したいものだ。二夜とも夜半から雲が出たせいで思い通りの観望・撮影はできなかったが、南会津の美しい星空を楽しめた有意義な観望会だった。 ちなみに駒止峠ではゴミが散乱していた。 マナーの悪い観光客は野外に出るな。 文責:某天文初心者 |
