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アイコン2004年度春合宿報告アイコン

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去る2004年3月21日に、天文研究会2004年度の春合宿が行われた。
この合宿は新体制に移行してから初めての合宿であり、新会長らの
初仕事だ。


天文研究会の春合宿は通常の合宿と違って、天体観測の他にも日中は4月から12月までの詳細な活動予定を立てたり等する会議を開く。この会議故に、春合宿は他の合宿とは違った
特別な目で見られるわけだが、この会議で新年度の舵取りをするのが彼らの一発目の仕事である。
 


さて、今年度の春合宿は基本的に昨年度の春合宿と変わらない。実施期間は3月21日から23日の二泊三日。宿泊に用いるペンションはすっかりお馴染み艮山荘で、かれこれ4年もお世話になっている宿である。

今回は夜間に閉め出されても構わないように(笑)別館を使用した。



別館とは、
古き良き70年代テイスト溢れる平家の建物である。晩秋には大量の昆虫が発生する館として天文研究会の一部の人間の間では恐れられているが、冬場ではその心配もなく、実にアットホームな雰囲気をかもし出す、居心地の良い建物である。


 一方、参加人数は昨年度は12人と少なかったが、今回は
夏合宿に匹敵する18人の人間が参加した。就職活動中の3年生と、卒業式と研修が始まっている4年生は参加できないのは春合宿の常としても、18人も集まるとは大したものである。1,2年生のうち1人を除くほぼ全員が参加した。


何故か4年生も2人参加したが・・・



何はともあれ、結構大人数の参加となったことで、これからの天文研究会の中核を担う連中の
モチベーションの高さをうかがわせる



 移動ルートは通常の合宿と変わらない。今回は電車で移動する組みと機材等を輸送する輸送部隊とに別れて行った。近年の天文研究会の観望会や合宿では、使用する機材が増えているために、もはや自動車での輸送部隊は必須とも言える。
輸送部隊は渋滞が予想される国道18号を避け、前年度の秋合宿でその実用性が高く評価されたR406を使用。途中で年度末工事に由来する小規模の渋滞等があったものの、比較的スムーズに現地まで赴く事ができた。道中、
会長が怪し気なレディースコミックを購入。相変わらずの奇行が目立つ。



電車組・輸送部隊が揃ったのは15時。


早速、夕食間での間は会議だ。一同が会議場に集合して、けだるい午後の時間を潰す。
会議の議題は多岐に渡る為、一晩で決着が着くようなものではない。



「異義なーし!」「ナーンセーンス!」などのお定まりの怒号が飛ぶはずもなく
会議は
粛々と進んで行く。
会議

図1:会議



そして、夕食。


この頃の天候は微妙な春霞みで星が滲むという、あまり歓迎できない天候だった。



夕食後は早速観測の準備に取りかかる。


今回持ってきた機材は「富嶽」「彗星」の他に、会員個人の私物として15cm屈折とマクストフカセが加わる。望遠鏡が4台に加え、そこに今冬の経験を生かして購入した兵站用設備、すなわちテント等も揃い、実に
フル装備で臨むことになった。


しかし、これだけの潤沢な装備を前に、天候は
一向に回復の兆しを見せようとはしない。春の雲はどこまでも薄く広がり、星を滲ませんとする。その徴候は夜半になるに従って実に顕著になって来て、うすぼんやりと見えていた北極星すらも最後には雲に隠れてしまった。

極軸さえも合わせられない状況で、まともに天体観測ができる訳もなく、土星と木星をかろうじて見るだけで終わった。その惑星も、土星はカッシーニすら満足に見えず、木星もいつもと比較して大分光量が落ちている印象を受けた。天体観測ができたのは、結局この一晩だけだった。

 深夜0時を廻る頃になると、あたり一面に雲がたちこめ、もはや天体観測どころではなく、一同は名誉の撤退をはじめた。撤退を始める前に、モノは試しとばかりに記念写真を撮ってみたが、自動車のライトで撮影したためか、あまり良く写っていない。残念だ。

集合写真1

図2:集合写真1

翌日、朝食を終えたあたりから遂に
雪が舞い始めた。彼岸を過ぎているのに雪とは、いわゆる「なごり雪」と言われているものであろうか。しんしんと降る雪に一同色めき立った。無論、観測等はできるわけがなく、二日目の日は会議に終始した。会議は別段踊る事もなく、シャンシャンで終了。

会議が終了した後は、各自
雪合戦をしたり、風邪をひいて寝込んだりした。


雪合戦

図3:雪合戦

夜は雪が10cm以上も堆積し、なお降り続けていたので、到底星をみることなどできるわけもなく、酒を飲んだり、映画「フルメタルジャケット」を見て癒されたりした。天文研究会の飲みは他のサークルのように激しいものではなく、イッキ飲みや馬鹿らしい宴会芸とも無縁だ。

飲酒を嗜好するスキモノ同士でしっぽりと会話を楽しみながら飲むのが天文流

飲み会

図4:飲み会


 結局、今回の合宿はまともに天体を見る事なく終わり、会議だけがその成果として残された。
次回の観望会等に是非期待したい。今回の合宿は天体観測ができなかったため、大した収穫はなかったかもしれない。だが、反省すべき点も同様に少なかった。


何よりも、1年、2年の
ほぼ全員が参加したという事実は素直に喜ぶべき事であり、予測しうる未来においての天文研究会は発展するだろうと思わせる。また、ごく短い時間であったが、観測地に望遠鏡を持参して天体観測をした。そのときは自発的に望遠鏡を操作しようとする人間もおり、これまでのように望遠鏡を見ているのは社長とヒャクタケだけという事態から一歩前進した感がある。

上記2つの点に共通するのは、
モチベーションの向上であり、数年前の天文研究会と比較すると明らかに向上している。



数年前の合宿では星空の下に出ても、二時間程度望遠鏡や星座早見を見た程度で、後はだべってしまうという体たらくであったが、現在ではそのようなことは最早目立たなくなり、観望会等では、一晩中星空を見ていることが多くなった。

ここ数年で天体観測に対するモチベーションを高めようとする気運の中、それを心地よしとしない人間は次第に淘汰され、モチベーションが高い人間だけが残ってきた。それが
如実に現れて視認できたのが本合宿の最大の収穫ではないだろうか。今後とも、会員全体の天体観測に関するモチベーションを高め、その「空気」を次の代に引き継いでいってもらいたいものである。


 反省点というか、残念な点は、やはり天体観測がまともにできなかったことだろう。
無限に沸き起こる精神力といえども、やはり分厚い雲を通して天体を見る事は不可能であった。

集合写真

糸冬


文責:百武


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