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去る2005年2月10日から三日間、春合宿が行われた。
この春合宿とは(一月観望会を除けば)天文研が新しい年度、そして役職が代わってから初の大きいイベントであり、新体制の天文研が如何に動いていくか、という熱い議論を交わす会議も行うものである(以上定型文)。

今年度は名目として2月が春合宿3月が観望会となっている。
毎年天文研は3月に春合宿を設けていたのだが、今年は2月観望会と3月春合宿でそれぞれ参加者を募ってみたところ皆が名目に囚われること無く2月に参加者が集中し、一方3月春合宿では参加者が10人に満たないという事態が起きてしまったために2月の観望会を春合宿とした。

ところで、天文研は非常に荷物が多い。個人の荷物(今回は冬山なので季節の中でも最も肥大化する)以外に、眼視のためであれば望遠鏡やら、撮影のためであればカメラと荷物がまるで探検にでも行くかのような多さになってしまう。
そのため今回も車組と電車組みに分かれて目的地である「艮山荘」に向かうこととなった。
毎年春合宿に「別館に泊まれるかもしれない (五月蝿い大学生の団体が一般客と同じなる事が避けられる)」・「視界が広い」という利点からここを利用しているのだが、馴染みとして我々は認知されたおかげか今までよりも安く泊まれることになった。


車組は倉重氏による運転で計7人+荷物を運搬していった。
その運搬過程において、しりとりにより運転が阻害されたり、電車組が到着するかもしれないさなかにラーメンを食べたり(写真1)

ラーメン

写真1:ラーメン

そのラーメンも一人が舌を火傷しつつ急いで食べるように急かされたり、ナビ×2(機械+人)がそれぞれ違う道を指示したり、道に迷ったり迷ったり迷ったりした。(私は車組だが思索することに夢中だったため詳しくは分からない)が、無事到着することが出来た。


さて、今回の天気予報だが結構壊滅的な状況であった。
一晩だけ晴れる可能性が指摘されていたが、それは群馬県ではなく長野県の話である(艮山荘は”群馬県”です)。ならば群馬県と長野県の境目であれば観測できるかもしれないという意見があり、当日観測できるように場所を探してみたり、という運搬過程での出来事もあったのだが、それがどのような場所なのかは会員全員が知るところではまだ無かった。


ここで一つ「ほうとう」という料理がどのような物か、確認しておきたいと思う。何故ここに記すのかという疑問があるかもしれない。

しかしそれは今まで「天文研は何故活動してきたのか」というのと同じような疑問であることを理解しているだろうか。天文研は「それぞれ会員が活動したい」から活動してきたのであり、私がほうとうの話をするのも「記ししたい」から記すのである。

何ら違いは無い。それでは話は戻るが、ほうとうとは南瓜と小麦粉が汁として作られる煮込みうどん、というのが分かりやすいのだろうか

また、「お切り込み」という料理もあるのだが、ほうとうとの違いは「南瓜が入らない」ということと「うどんが違う」ことらしい。高齢の女性の方が作ったと思われるその”ほうとう”艮山荘では夕食として出される。今回は夕食一発目、艮山荘に着いて初めての食事として出された(写真2)。

ほうとう

写真2:ほうとう

会員は皆毎年他の会員の分も考え遠慮しつつ頂いているのだが、今年もそうであったようだ。
又、我々人間は如何なる場合であっても食するときは、その作り手(料理者〜素材の作り手)や宗教に属する者であれば神(日本であれば五穀豊穣の神であろうか)に感謝し、そして日々食べることが精一杯であるような人が世の中にいることに思いを馳せて食さねばならない。

天文研の人はそういう考え等深い人が多いのだろうか、皆想いが一杯で残念ながら”ほうとう”を食べきることは無理だったようだ。


夕食後、天文研恒例・無駄に長引く会議が行われた。
長引いてしまうのは「何故タバコを吸ってはいけないか?」→「タバコは良くない」→「タバコの何が良くないか」→「他人に影響を与える」→「未成年が真似する」→「最近の未成年は悪い奴が多い」→etc…というように論点がまるで会話のように変わってゆくことが原因であると思うのは間違いである。

今回長引いたのは眼視派撮影派が天文研での覇権争いをしていたことも含まれるような気もするのも間違いであろう。
その日は観望ができる天気では無く、各自カタンに勤しむなり思うように過ごした。
その中で体調を崩す者が数人いたようだが何が原因かは決して分からない。


春合宿二日目。
天文研は夜に活動する。昼は。ということで天文以外の行動をすることが多い会員達。
一部は雪山に行って一人が転んだり記憶を失ったり他人に迷惑掛けたりする様をウォッチしたり、天文研内非公式ロケット班がロケット班員の少ないことを気にする事無くロケットを飛ばす(写真3)のを観覧したり、「ウィンクキラー」というトランプの罰ゲームで「何たら婆さんの真似」を見たりすることで楽しんだようだ。

ロケット

写真3:ロケット

その夜の夕食には前日に食べきることの出来なかったほうとうが又出されることは無く、唐揚げが出された。そして夜、観望できる天気だった。雪山で滑ることで疲労したり、何が原因か分からないが風邪になった人たちを残して天文研は観望に行った。

この文章を書いている私は残念ながら行くことはできなかった(雪山がトラウマになっていたのです)ため、詳細は分からない。さて話は戻るが艮山荘は北軽井沢、群馬県にある。


天気予報では空は晴れないが長野県であれば晴れるという意見の元、県境にある観測地を探した。
しかし実際は晴れた。が、そこは山の天気で気まぐれなもの。いつ天気が豹変するか分からない。
そういった中で、群馬県と長野県の県境にある「万山望」にまで観望する人達は行ったようだ。

片道30分で概ね満足した顔で宿にペンションに帰って来た会員達は、
「雪ですた」
「写真は撮ろうとしたが現像したら雲や結露のせいで駄目っぽかった」
「運転手が死んでいたよ」
「県民の森並の空が見れてそこそこ満足」
「ランタンが壊れますた」

なんて話も聞くが、行ってない私はやはり間違っているのだろう。
翌朝撤退。電車組の殆どが悠々と特急で帰った後ペンションで車組はアニメを見たり運転手が労働者階級にあったようだが良く分からない。


さて、今回の合宿は新しい会員が入ったり(結果として)写真を撮る練習になってしまったりと悲喜こもごもな合宿であったようだ。しかしそれは果たして真実だろか?私には確証が無い。
それは雪山で、私という記憶を「ゴツン」という頭と氷がぶつかる音と軽い衝撃で失ってしまったからかもしれない。

…ひょっとすると今でも…体は…雪山に…埋もれて…


集合写真

写真4:集合写真



文責:高倉



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